韓国語を習う実利的な部分について考えてみた記事です。
そのうえで、韓国語を習う意味について、私なりの意見を述べました。
韓国語を習っても実利は限られている
これは私の体験談からですが、韓国語を習っても実利的な側面は、非常に限られています。
私自身、韓国語をウリにして就活に臨んだこともありました。時代のせいだったかもしれませんが、結果は全滅。「英語はどうなの?」と聞かれることもしばしばありました。
残念ながら、企業から見る韓国語というものは、英語のそれに比べると、非常にニッチだと言わざるを得ません。
そして、海外旅行などのプライベートな側面でも、使用人口を考えると、英語か中国語を学ぶべきでしょう。
英語は言わずもがな、中国に至っては、2021年現在、人口最多を誇ります。英語が主要言語に上り詰めたのは、英語を母語とする人々が、侵略と植民地政策を繰り返したからに違いないのですが、中国は単国で10億以上の人々とコミュニケーションを取ることができます。
対する韓国語は、人口1億にも満たない国家。日本と距離が近いというアドバンテージはありますが、言語は使用人口がそのまま力として直結します。人口比だけで考えると、英語や中国語は、韓国語の10倍の価値を持っていると言えるでしょう。
国土が狭く、人口も少ない。過去に植民地支配した土地もなく、使用人口が非常に限られている韓国語は、繰り返し残念ながら、習得メリットが薄いです。
メリットがないからといってやらない理由にはならない
ここまで、韓国語を学ぶ実利的な側面について語りました。
メリットだけを考えるなら、学ぶ理由にはなりませんが、人が学ぶのは、好奇心を満たしたいという側面もあります。そうでなければ、音楽や書道、華道など、とっくの昔に滅びているはずです。人間は、メリットだけで動くものではないのです。
また、必要性の乏しい言語であるためか、英語や中国語に比べると、習得コストが安いです。英語で月4回マンツーマンで勉強しようとすると、大手スクールで2万円から3万円程度することもありますが、韓国語は体感的に、その半分で済みます。習得コストの低さは、そのまま敷居の低さにつながります。
趣味という営みは、人間にだけ許されたものです。金銭的、時間的余裕を割いて勉強するなら、趣味の一環として韓国語を学ぶのは、大いにアリかと思います。
もちろん、私(韓国語講師)の立場としても歓迎するものでございます。