最近、翻訳家業を営みながら、韓国の企業とやり取りするのですが、日本でよく使う「恐縮です」の伝え方について悩んでいます。
同じようなニッチな悩みをお持ちのあなた、一緒にこの記事で考えてみてみませんか?
恐縮です/恐れ入りますはあまり使ったことがない
「恐縮です/恐れ入ります」は、日本のビジネスシーンでよく飛び交いますが、韓国語ではどのように言うのでしょうか?
そこで、辞書で「恐縮です」と検索すると、次のような単語が現れます。
- 공축
- 죄송합니다
- 송구스럽습니다
- 황송합니다
一例を挙げると、このようなところでしょうか。
それでは、一つずつ解説していきましょう。
공축は直訳的なので使いません
見出し通りです。
「恐縮」をハングルで音読みすると「공축」ですが、こんなの辞書に乗せるレベルじゃありません。
使わないです。九分九厘。
죄송합니다は「申し訳ありません」のニュアンスが強い
これが一番の悩みどころですね。
普段「죄송합니다」は「申し訳ございません」の意味で使われます。
ビジネスでよく使われるので、これで代用しちゃっても大丈夫かと思います。
汎用性は高いですが、どことなく相手との距離を感じさせる単語なので、使い方には注意が必要です。
余談ですが、私は「죄송해요」とはあまり使いません。
なんとなく中途半端な謝罪に聞こえるので。
송구스럽다は韓国でも聞いたことがない
件の文句ですが、韓国で大学に通っている間、おそらく一度たりとも聞いたことがありません。ビジネスシーンか時代劇では使われるかもしれませんが、私はテレビを見ませんでしたので…。
逆に自然と使いこなせるようになれば、周りとの差をつけられるということでもあります。
韓国人でもあまり知らないのではないでしょうか?
황송합니다はさらに聞いたことがない
前述した송구스럽다に輪をかけて聞いたことがないのが황송합니다です。
うーん…無理して使うことないんじゃないですか?
ワタクシ的には韓国語で「恐縮です」は使わない
結論が陳腐ですが、私としましては「恐縮です」のニュアンスを持った日常韓国語は見当たりませんでした。
あえて言うなら「미안해서요」程度でしょうか。
미안하다は죄송하다よりも程度の軽い謝罪文句ですが、죄송하다よりも感情を前面に出すような雰囲気が漂います。
- 미안해서요「私はあなたに対して、ややもすれば申し訳ない気持ちを抱いている」
- 죄송합니다「申し訳ございません」
といった使い分けですね。
参考になりましたでしょうか?