韓国語会話のレパートリーを広げてくれる語尾の問題について記事にしました。
会話中でよく使われる語尾を集めましたので、参考にしてみてください。
日本語ほどではないけど韓国語も語尾は豊富
日本語を使っているとよく思うことがありますが、語尾や修飾語が非常に豊富です。
語順のせいかもしれませんが、英語などと違って、文章に意味を付け足しやすいのでしょう。
韓国語も日本語と同様の語順を採用しているためか、やはり語尾が豊富です。英語などと違って、敬語が存在するのも、語尾が増える要因かもしれませんね。
ここでは、文章に表情をつけるためによく使われる語尾について解説します。
입니다,ㅂ니다(いむにだ/です、ます)
韓国語における敬語の代表格がこちら「입니다」イムニダ…もとい、です。
ですます調両方に対応しており、マルチに活躍してくれます。むしろ、必修文法なので、この機会に覚えてください。
- 저는 일본사람입니다.(ちょぬん いるぼんさら みむにだ/私は日本人です)
- 여기는 전철 역입니다.(よぎぬん ちょんちょる よぎむにだ/ここは電車の駅です)
- 오늘은 6월25일입니다.(おぬるん ゆうぉる いしぼい りむにだ/今日は6月25日です)
- 내일 도쿄로 갑니다.(ねいる ときょろ かむにだ/明日東京へいきます)
- 오늘 영화를 봅니다.(おぬる よんふぁるる ぽむにだ/今日は映画を見ます)
この通り、名詞動詞にかかわらず、大体の語尾に対応しておりますが、입니다ばかり使っていると、冗長な印象となりますので、慣れたら他の語尾も混ぜていくようにしましょう。
에요,예요(えよ、いぇよ/です、ます)
입니다同様、ですますという意味を持ちますが、若干砕けた感じになります。
とはいえ、目上の方に使えないレベルでもありませんので、好みで使い分けましょう。
- 제 할아버님은 한국사람이에요.(ちぇ はらぼにむん はんぐくさらみえよ/私の祖父は韓国人です)
- 오늘은 동생의 생일이에요.(今日は弟/妹の誕生日です)
- 위예요.(上です)
- 수건은 여기예요.(タオルはここです)
에요も예요も同じ意味ですが、今日の韓国では에요もしくは이에요をよく使います。
요,어요(よ、およ/です、ます)
입니다同様、必修レベルの語尾です。
語尾としてもよく使いますが、ほとんどの語尾と組み合わせて使うことで、丁寧語としての役割を果たしてくれます。
- 오늘은 학교로 가요.(おぬるん はっきょろ かよ/今日は学校へ行きます)
- 어제는 바다로 갔어요.(おじぇぬん ぱだろ かっそよ/昨日は海へ行きました)
- 빨리 가요.(ぱるり かよ/早く行きましょう)
- 어디로 가셨어요?(おでぃろ かしょっそよ?/どこへ行かれましたか?)
요も어요も同じ意味ですが、直前に았,었,였,겠など、ㅆのついた文字があると、요から어요に変形するのです。
文脈上、어요は主に過去形として使われますので、覚えておきましょう。
세요(せよ/~してください、~しなさい)
誰かに何かをお願いするとき、指示するときによく使われる語尾です。
- 이제 준비하세요.(いじぇ ちゅんびはせよ/もう準備してください)
- 빨리 가세요.(ぱるり かせよ/早く行ってください)
- 마음껏 일하세요.(まうむこっ いらせよ/好きなだけ働いてください)
- 어서 오세요.(おそ おせよ/早くおいでなさい=いらっしゃいませ)
本来、丁寧な表現ですが、ややもすると命令口調に聞こえがちなので、より丁寧に伝えたい場合は해 주세요(~してください)と変形させたほうが無難です。
거든요(こどうんにょ/~んですよ)
状況を説明したいときに使われる語尾です。
ニュアンスとしては「~たんですよ」に相当します。
- 그 길이거든요.(く きりごどぅんにょ/あの道です)
- 그래서 갔었거든요.(くれそ かそっこどぅんにょ/それで行ったんです)
- 전혀 몰랐었거든요.(ちょにょ もるらそっこどぅんにょ/まったく知らなかったのです)
- 이게 처음이거든요.(いげ ちょうみごどぅんにょ/これが初めてなんです)
人に対して何かを説明する局面で、汎用的に使えます。
会話のレパートリーを増やすために、ぜひ習得しておきましょう。
더라고요(とらごよ/~よ、~たんですよ)
거든요と似たような使い方ができます。若干、感情に訴えるような使い道をされるようです。
語尾のバリエーションを広げるため、거든요と使い分けてみましょう。
- 다름 없더라고요.(たるむ おぷとらごよ/変わりありませんでしたよ)
- 너무 조용하더라고요.(のむ ちょよんはどらごよ/あまりにも静かだったんです)
- 의외로 젊더라고요.(うぃうぇろ ちょむとらごよ/意外と若かったんです)
- 이미 했더라고요.(いみ へっとらごよ/もうしてたんです)
더라구요となることもよくありますが、発音しやすい話し言葉としての側面があります。
外国語として使うに구요よりも고요のほうが無難です。早口でしゃべっていると、勝手に구요になることもありますが。
語尾を変えるのは会話を単調にしないためである
韓国語に限らず、会話の勉強を始めたころは、一つの語尾を繰り返し使って慣れるのが重要ですが、会話に表情を付けたいなら、語尾を変えてみるのが有効です。
元々知っている単語でも、語尾を変えるだけで語感が変わるから不思議です。
覚えている単語数が少なくても、バリエーションを広げる効果がありますので、ぜひ韓国語の語尾について研究してみてください。
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