「韓国で大学を卒業した私が日本人のためだけに作ったハングルの教科書」(以下、ハングルの教科書)を、Kindleで出版してから2か月弱が経ちました。
当分無料公開の予定ですが、今回は、韓国語のテキストを無料で出そうと思ったきっかけについて語っていきたいと思います。
- 関連記事:【無料公開】自作ハングルテキストについて
諸事情により無料公開を停止しました。
韓国語勉強本を無料で出すことになった理由
韓国語のテキスト、無料で出すことになったのには、訳があります。
もちろん、ボランティアではないので、そこには一定の思惑がありました。
その理由について語ります。
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自分の韓国語教室宣伝のため
まず第一に、自分自身の韓国語教室を、電子書籍経由で宣伝するためでした。
この宣伝というのは、2つの側面があります。
- 教室そのものの存在を知らせること。
- 講師のレベルを読者に知ってもらうこと。
私にとっては両方大事ですが、特に1ができないと、看板が出ていないのと同じ意味だけに、まずは看板代わりになるものを作ったということですね。
Amazonの電子書籍なら、出版コストもかからず、ネット経由で宣伝可能なので、私の運営しようとしている教室とは、すこぶる相性がよかったのです。
市中のテキストに満足できなかったから
さて、次の理由ですが、単純に色々なテキストを試して満足できなかったからです。
特に、ハングルをおざなりにして、すぐフレーズに移行してしまうテキストは、私の好みではありませんでした。何事も基礎が一番大事だというのに。
自分には自分の教え方があり、これを満たしてくれる市販のテキストがなかった。だから作ってしまおう、という発想です。
いたって単純でしょう?しかし、企業だとこうもいきません。教科書一つ作るのに、たくさんのお金と人が動き、役員決済やらなにやら、根回しに膨大な時間がかかります。失敗したら大損です。
個人なら自分で決めて、自分で作業して、自分で方向修正するだけなので、気が楽です。ダウンロード数が伸びなかったとしても、自分の教室で使うのが主な目的なので。
他人と違うことをやりたかったから
私は生来ひねくれものと呼ばれておりまして、今となってもあまり変わっていないように思います。
そのためか、同じゼロ円でも、周りが出しているように、集客だけが目的で中身を伴っていない本を出すよりも、本気で体系的な本を出してしまおう!と考えたのです。
結果、印刷版で200ページ、ハングルだけについて語った一冊ができました。
私としては本で儲けるつもりはありませんでしたので、ちょうどいいです。今自分ができるところまで詰め込んだ一冊になり、大変満足しています。
他人にできないことをやってみたかったから韓国語本を出した
私は、私にしかできないことをやった結果として、今回の無料テキストが生まれたと思っています。
韓国語の知識はもちろんのこと、PCスキル、タイピング速度、Wordスキル、Excelスキル、リサーチ能力。全部を掛け合わせた成果なのです。
他人にできず、自分にしかできないことってなんだろう?
そう考え始めたら、会社員をやめたくなりますよ。