ハングルは覚えた、発音変化の法則も大体わかった、2語3語程度の構文なら話せるし、相手が合わせてくれれば会話も成り立つ。
でも、ドラマのセリフは聞き取れないし、韓国人同士の会話も何を言っているのかわからない。もうちょっとレベルアップしたいのだけど、具体的にどのようにステップアップすればいいのだろう?
そんな悩みを抱えたあなたに向けた、意外とニッチな中級者向けの記事です。
中級者のレベル向上には「問答」が不可欠
柔道用語ですが「問答」という概念があります。
問答に対する勉強方法は「講義」ですが、韓国語中級者はすでに「講義」で多くの知識を習得しています。
なんとなくうまく意思の疎通ができない、という場合は、この「問答」の練習量が圧倒的に足りていません。
言葉は必ず双方向性を持っています。どちらか片方が一方にしゃべり続けるスタイルは、熟練者といえども理解しづらいことがあります。大学の講義が眠くなるようなものです。
相手がこう来たらこう答える、自分がこう言ったら相手はこう答える。そのような応酬話法を、日本の方々であっても、無意識に使い分けています。夜になって「おはようございます」が来るとは普通思いません。夜は「こんばんは」というラリーから始まるのです。外国語も一緒です。
問答の練習方法について
さて、韓国語初心者は、講義を中心に授業を受けます。
これはつまり、受動的な学習方法が済んでいるということなので、次は逆に、どんどん口に出してみることが、上達への第一歩です。
先生についてもらう
かかるお金のことは置いておいて、やっぱり、語学のことは言葉に精通している先生に師事するのが一番です。
私自身が韓国語講師ですので、ポジショントークと言われようが何と言われようが、これが一番です。
ただし、初心者や未経験者は、一度自分で基礎を固めてから、誰かに指示したほうが伸びが速いと思います。
手前味噌ですが、無料のハングルテキストも作りましたので、まだ始める前だよ!という方は、独学からはじめてみてください。
韓国で大学を卒業した私が日本人のためだけに作ったハングルの教科書: ハングルだけで100ページ以上勉強してみましたか?
もう一度言います。タダですので、ぜひ手に取ってください。このサイトのチラシ代わりに配っていますので。
中級者になったら、韓国語がわかる人と一緒に勉強してみましょう。成長速度が飛躍的に伸びるはずですよ。
韓国人の友達や恋人を作る
わたくし的には、語学の上達には、上下だけでなく横のつながりも大事だと考えております。
特に有効なのが、友人や恋人関係。先輩や後輩、職場関係と違って、気兼ねなく間違った言葉遣いを指摘してくれるので、個人的にはおすすめです。
メールやラインで連絡を取り合うと、テキストの入力速度が上がるので一石二鳥です。
韓国の大学機関に留学する
これは中級以上の方にはぜひチャレンジしていただきたいのですが、韓国の有名大学は、一昔以上も前から、外国からの語学研修性を受け入れております。
語学堂と呼ばれる機関なのですが、日本人はもちろん、アメリカ人やロシア人、中国人、ウズベキスタン人などなど、多彩な人種に囲まれて勉強すると、自分がいくつであっても世界が広がることでしょう。
ついでに下宿に暮らして、積極的にアジュンマ(世話人のおばちゃん)と話すことで、さらに韓国語能力が増すでしょう。
初級で行ってもいいのですが、効率を考えると、やはり中級者以上向けですね。一応、入試もありますし。(クラス決めのためです)
使わないと上達しないのはどこの世界でも一緒のことです
韓国語中級者の勉強法についてアイデアをまとめました。
が。結局「習うより慣れよ」以外の方法が見つからないのです。
またも武道用語ですが、初心者は教えを守ること、中級者からは使って応用すること。上級者は自分のやり方を見つけること。人これを「守破離」と呼びます。
言葉は筋肉みたいなものです。使わないと衰えるのは、講師である私も一緒です。
まして、言語筋(?)の基礎を作っている段階の初中級者は、どれだけしんどくても、使って覚えるしか上達の方法はありません。
日本の教育はインプット重視だとされますが、言葉は話さないと断言できますので、恥ずかしがらずに、どんどんアウトプットの場を確保してください。
その努力は、決してあなたを裏切りませんよ。