スマホでハングルを入力したくて、韓国語の入力アプリをインストールしたはいいけど、どうやって入力するかわからない!
そんなあなたへ、昔ながらのガラケー入力方法に基づいた、韓国語のスマホ入力について伝授します。
Googleの韓国語入力でハングルを打つ方法について
Androidでは一般的にGoogle入力が広く使われていますので、こちらを基準に説明します。
韓国語のスマホ入力方法は、大きく次の二つに分かれています。
- 두벌식(トゥボル式)
- 10キー式
今回は、2番の10キー式を採用しました。
上図のように、言語設定ボタン(【あa1】の右となり)を長押しすると、インストールされている言語一覧が出てきます。ここから「한국어10키(韓国語10キー)」を選択しましょう。
すると、次のようにキーボードのレイアウトが変更されます。
キーを何回か押すと入力文字が変わる、いわゆるガラケー方式ですね。
私も大学時代、同じような電話を使っていました。
長文を打つには不向きですが、とっつきやすいというメリットがあります。
母音の入力方法
さて、他の記事でも述べましたが、韓国語は子音と母音に分割できる言語です。
まずは要となる母音を入力してみましょう。
キーボード最上段、3種類の文字に注目してください。
「ㅣ · ㅡ」の三種類がありますね。
これらはそれぞれ次の文字を表現するときに使われます。
- ㅣ ハングルの縦線
- ㅡ ハングルの横線
- ・ 1、2それぞれに足される複線
上の画像で入力した文字は、次のような公式で成り立っています。
- ㅏ = ㅣ + ・
- ㅑ = ㅣ + ・・
- ㅓ = ・ + ㅣ
- ㅕ = ・・ + ㅣ
- ㅗ = ・ + ㅡ
- ㅛ = ・・ + ㅡ
- ㅜ = ㅡ + ・
- ㅠ = ㅡ + ・・
- ㅡ = ㅡ
- ㅣ = ㅣ
原理を理解すると、意外と直感的ではないでしょうか?複線がある部分に・を持ってくるのがポイントです。
最初はゆっくりでもいいので、実際に手を動かすと「ああ、こういうことか」となるはずですよ。
子音+母音の入力方法
ハングルが子音と母音の組み合わせであることは、何度か述べました。
ここでは具体的に、子音と母音を組み合わせて入力する方法について調べてみましょう。
次のケースでは、どのようにスマホ入力するのでしょうか?
正解はこちら。
- 아 = ㅇ + ㅣ + ・
- 야 = ㅇ + ㅣ + ・・
- 어 = ㅇ + ・ + ㅣ
- 여 = ㅇ + ・・ + ㅣ
- 오 = ㅇ + ・ + ㅡ
- 요 = ㅇ + ・・ + ㅡ
- 우 = ㅇ + ㅡ + ・
- 유 = ㅇ + ㅡ + ・・
- 으 = ㅇ + ㅡ
- 이 = ㅇ + ㅣ
子音の次に母音を並べると、自動でハングルが完成するという仕組みなのです。
ここまでは比較的簡単なのではないかと思います。
二重母音の入力方法
さて、母音のお話に戻ります。
少し難しくなりますが、単母音の応用で、二重母音を入力してみましょう。
原理は同じですので、点と線をうまく使って表現するのがポイントです。
より実践的に、子音記号を足して表現してみました。
この場合の入力例はこちら。
- 애 = ㅇ + ㅣ + ・ + ㅣ
- 얘 = ㅇ + ㅣ + ・・ + ㅣ
- 에 = ㅇ + ・ + ㅣ + ㅣ
- 예 = ㅇ + ・・ + ㅣ + ㅣ
- 와 = ㅇ + ・ + ㅡ + ㅣ + ・
- 외 = ㅇ + ・ + ㅡ + ㅣ
- 왜 = ㅇ + ・ + ㅡ + ㅣ + ・ + ㅣ
- 워 = ㅇ + ㅡ + ・ + ・ + ㅣ
- 웨 = ㅇ + ㅡ + ・ + ・ + ㅣ + ㅣ
- 위 = ㅇ + ㅡ + ・ + ㅣ
かなり複雑になったようですが、単母音と原理は一緒です。
メインの線にはㅡ ㅣ、複線には・と覚えれば、すべてが応用だということに気づくでしょう。
とはいえ、慣れが必要なので、練習は必須です。
パッチムの打ち方
次に、韓国語で避けて通れないパッチムの入力方法です。
パッチムって何?という段階の方は、ひとまずこちらを後回しにして、先にパッチムの勉強から始めましょう。
たとえば「알았어요(わかりました)」と入力したい場合。
まずは前項で勉強した通り아をと打ちます。
次に、子音「ㄹ」を足すと、パッチムが追加されました。
パッチムと子音は同質のものです。
このため、パッチムの後に子音を入力すると、続けて次のハングルを入力することができます。
二重パッチムを入力する場合は、該当する子音記号を3回プッシュします。
ㅆの場合、盤面のㅅを3回押すと出てくるのです。
Androidスマホで韓国語を入力する主な方法は、ここまでです。
알았어요?(わかりましたか?)
10キー方式は単純だけど長文を入力するのに適さない
10キー方式の入力方法は、韓国でいわゆるガラケーが使われていた時代から存在しました。
それが淘汰されず、今日まで残っているということは、それなりの意味があってのことです。事実、ハングルの構造と非常にマッチした造りになっており、個人的には科学的だとすら思っています。
反面、10キー式だと、フリック入力に対応していないことから、キーを打つ回数が増え、長文の入力に適さない面があります。こればかりは、予測変換の精度が向上しても、ごまかしようがない部分です。
筆者自身はできませんが、中には両手を使って入力するツワモノもおり、奥が深い世界です。オールドタイプの私は、仕事で使えるレベルに達せておりませんが。
長文を書くときは、どうしてもキーボードに頼ってしまうんですよね。
皆さんはいかがでしょうか?